ジュウジキサンゴ Dendrophyllia arbuscyla

 キサンゴ科。錦江湾では、水深15m以深の岩礁にふつうに見られます。多い場所では、泳げど泳げど一面このジュウジキサンゴが群生している場所があります。水深50mと深く、黒い溶岩の海底で、暗いのですが、その辺りだけは、黄色いキサンゴのせいで、ぼんやり明るく感じます。昼間は、潮がそよそよ流れているときに、ポリプの触手がよく開いています。ナイトダイビングでは伸びきったポリプを観察できます。水中ライトで照らしながら、顔を近づけ、じっくり見ることをおすすめします。半透明な触手の表面にちりばめられた、無数の色素胞が、全体を黄色く見せているのがよく分かります。ミクロの目で観察すると、品のいいガラス細工のような美しさです。

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